Service 事業概要

事業概要

2026年度中の操業開始を目指して福島県の浜通り地域(福島県双葉郡楢葉町)に廃炉関連製品を製造する工場を建設します。

原子力発電所で発電のために使用してきた燃料は、使い終わって「使用済燃料」となると、再処理されるまでの間、一時的に貯蔵されることになります。これらの「使用済燃料」を輸送したり貯蔵する際には、専用の容器である「キャスク」が使われます。

本工場では、まずは、この使用済燃料用の「キャスク」を製造していきます。

また、将来的には、福島第一原子力発電所の事故により核燃料や構造物が溶けた後に冷えて固まった「燃料デブリ」を保管する容器の製造を予定しています。

こうした、これまで福島県外で製造してきたような製品を、中長期的にこの浜通り地域で生産することで、地元福島の復興に貢献していきます。

キャスクの写真

金属キャスクの現状 ~構造~

金属キャスクの現状

閉じ込め機能

二重のふたに、金属製のパッキン(ガスケット)を挟んで、密封性を保持

遮へい機能

キャスク胴体は、ガンマ線遮へい層と、中性子線遮へい層を備え、放射線をキャスク内の100万分の1まで減衰

臨界防止機能

バスケットと呼ばれる仕切り板で、使用済燃料の臨界(核分裂の連鎖反応)を防止

除熱機能

使用済燃料から発生する熱を伝熱フィンなどを通じて表面に伝え、外気で冷却

技術力

  • 東双みらい製造の技術は、キャスクをはじめとする原子力製品の製造に多くの実績をもつ、カナデビア(旧 日立造船)の技術が礎となっています。
  • カナデビアでは、1978年に使用済燃料の輸送キャスクを国内メーカーとして初めて製造して以来、数多くの輸送・貯蔵用キャスクの納入実績を有しています。

また、2013年に米国の使用済み燃料・高レベル放射性廃棄物の輸送・貯蔵容器に係る設計、輸送、コンサルティングを行うNAC International Inc.を子会社化するなど、国内外で使用済み燃料の輸送・貯蔵に係る知見を蓄えてきています。

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